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松井“呪縛”断て…背水の２連敗、５番ＤＨで無安打
またチャンスに打てず…。４回２死二塁で松井は一塁ゴロに倒れた（撮影・戸加里真司）

【クリーブランド＝上阪正人】ヤンキースの松井秀喜外野手が５日、ア・リーグ地区シリーズ第２戦、
インディアンス戦に５番ＤＨで先発出場。走者を塁に置いた場面で凡退続きで完全にスランプ。
チームは延長１１回、１－２でサヨナラ負けし、インディアンスに王手をかけられ、窮地に立たされた。
　第２戦の対戦相手、今季１９勝のカルモナに松井は３打席で１安打。前日はサバシアに対して
過去９打数無安打の悪い相性そのままに抑え込まれただけに、ポストシーズン初安打を放って
不振の呪縛を解いてみせるか、注目となった。
　２回の第１打席は１死から四球。４回の第２打席は２死２塁の場面で登場。昨日に続いて早速得点機で
打席を迎えた。だが、カウント１－２から外角低め９４マイル直球をミートできず一塁ゴロに。またしても
チャンスで結果を出せなかった。
　第３打席は７回１死一塁の場面でカウント０－２からほぼ真ん中の球を打ち損ねて力のない一塁ゴロに
凡退。イメージとかけ離れた打撃に、首を左右に振りながらベンチに戻った。
　松井は１－１の延長戦に入った１０回の第４打席もミートポイントがずれてサードフライ。打撃は
不調状態から抜け出せないままだ。
(中略)
　球団公式ホームページのファンフォーラムでは、「松井は『疫病神』。トレードに出すべき」と、
過激な意見も飛び交っていたのも事実。

　松井自身はそんな声は意に介さず、むしろチームの『福男』を強調。チームは９点差大敗、自身も
ノーヒットとなった開幕戦の直後にも、「もちろん勝ちたいのは間違いないですけど、僕が入ってから
初め（第１戦）を落としても勝っている」と前向きな思考に終始。トーリ監督からも「松井は予測できない
プレーヤー。われわれにとっては重要な存在だ」と揺るがぬ信頼を示されていた。
　とはいえ、松井の１０月がいいところのないまま終わっていくのか、心配な展開となった。

ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/spo/2007_10/s2007100603_all.html

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